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自社ローンで好きな車を買える?審査を通りやすくするコツや実際の流れも

自社ローン 好きな車

自社ローンは、銀行や消費者金融などの金融機関を通さずに車の販売店独自の審査で利用できるローンとして注目されています。

ただ、自社ローンは販売店のリスクを軽減するために、利用にあたってさまざまな制約が課せられる仕組みとなっています。その制約の1つに「購入できる車種」が挙げられ、安価な車や中古車のみしか購入できない販売店も少なくありません。

しかし、販売店によっては好きな車も購入できるところも存在するため、もし希望の車があるのであれば、入念な事前チェックが欠かせないといえるでしょう。

本記事では、自社ローンで好きな車を買えるのかについて、審査を通りやすくするコツや実際の流れを交えて解説します。

目次

【結論】自社ローンでも好きな車を購入できる可能性は高い

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自社ローンは債務整理や自己破産などのブラックな方でも車を購入できる方法です。そんな自社ローンは販売店の選び方を工夫すれば、好きな車を購入できる可能性が高められます。

基本的に自社ローンで購入できる車は安価な車や中古車に限定されることが多い傾向です。

ただ、一部の販売店では、新車で扱っている車種の幅が広かったり、高級車の扱いがあったりするところがあります。このような販売店の自社ローンを利用できれば、自身の希望する車を購入できる可能性が高まります。

しかし、その代わりに手数料や購入価格の上乗せ、また返済期間が短く設定されるや、完済まで販売店が車の所有権を有するなどのデメリットや制約が課せられる点には注意が必要です。

好きな車が購入できる自社ローンの特徴

自社ローンを扱う販売店のなかには、全国に店舗を構える大手チェーン店や、独自のネットワークを持つ販売店といったところがあります。このような販売店では軽自動車から高級車まで、幅広い車種が自社ローンの対象となっている可能性があります。

もし、好きな車を購入したい場合には、上記のような販売店で自社ローンを利用するのがおすすめです。

ここでは、好きな車が購入できる自社ローンの特徴について、以下2点を解説します。

好きな車が購入できる自社ローンの特徴

①大手で在庫数が多い

大手の販売店は、仕入れ規模が中小規模の店舗と比べて桁違いに大きいため、豊富な車を扱っています。また、大口の契約での仕入れができるため、スケールメリットを踏まえたコストダウンを実現しており、その分だけでユーザーの購入価格を抑えることも可能です。

このようなことから、大手の販売店では豊富な在庫を安価で販売することが可能です。販売店のなかには自社ローンを扱っている場合も多く、好きな車を購入しやすくなっています。

②全国にネットワークを持っている

全国に店舗を有していたり、各店舗と提携していたりする販売店では、その地域を越えてネットワーク内での在庫情報を確認することが可能です。このようなネットワークを利用すれば、希望する車をネットワーク内で確認し、取り寄せてもらえます。

また、ネットワークを活用したオンラインサービスにもこのメリットが活かされており、全国各地でリモートによる購入を可能としています。

【パターン別】自社ローンで好きな車を購入できる?

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自社ローンは利用するにあたって、購入できる車を制限している場合が多くあります。しかし、販売店によっては幅広い車を自社ローンの対象としており、そのような店舗を選べば自社ローンでも好きな車の購入が可能です。

しかし、すべての車が購入できるわけではないため、希望している車が購入できないおそれもあります。事前に自社ローンで購入できる車種について把握しておき、そのうえで自身の希望や予算、返済計画などを考えると失敗するリスクが抑えられるでしょう。

ここでは、自社ローンで好きな車を購入できるかについて、パターン別に解説します。

新車:一部の販売店で可能

メーカー系の中古車販売店や未使用車の専門店では、新車や未使用車を中心に扱っています。このような販売店で自社ローンを扱っていれば、新車や未使用車であっても自社ローンによる購入が可能です。

ただ、購入者側には一定の条件が課されることが一般的です。具体的には、完済までの所有権が販売店にあったり、GPSを取り付けられたりといった条件となります。また、通常の購入と異なり、手数料や車両購入価格が割高に設定されているケースも少なくありません。

もし、新車・未使用車の購入をおこなう場合には、このようなポイントに注意しましょう。

高級車:在庫があれば可能

高級車を中心に扱う中古車販売店では、ハイモデルの車種を自社ローンの対象としているケースがあります。ただ、対象となる車種は限定されており、在庫の兼ね合いで購入が可能です。

しかし、高級車の購入には多くの資金が必要となるため、審査が厳しく設定されていたり、頭金や保証人の用意が前提となっていたりするため注意が必要です。また、購入できたとしても、保険料や燃料代などのランニングコストも高額である点を踏まえた返済計画が必要となります。

契約前には購入時のコストだけでなく、返済額や保険料、燃料代などを含めたトータルのコストを試算し、収入や貯蓄と照らし合わせて無理のない返済計画を立てることが大切です。

商用車:在庫があれば可能

トラックやバン、軽トラックなどの商用車は、商用車専用の販売店で扱っていることが多い傾向にあります。このような販売店で自社ローンが提供されていれば、在庫のある限りで購入することが可能です。

ただ、基本的には中古車となるため、走行距離が長い車両が多く、エンジンや足回りが摩耗している場合がある点に留意が必要です。車検証の用途区分や積載改造の有無を確認し、改造車両の場合は保険や重量税が変動するかもチェックしなければなりません。

購入後は減価償却などの税制優遇を活用できるか検討し、メンテナンスの費用対効果を意識して選ぶと、事業コストの最適化につながります。

自社ローンで好きな車を購入する際の審査を通りやすくするコツ

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自社ローンは銀行やディーラーのローンと比べ、緩やかな基準で審査がおこなわれます。しかし、「絶対に審査が通る」わけではなく、自身の収入状況や頭金・保証人の有無によって審査落ちするケースが全くないわけでありません。

もし、自社ローンで好きな車を確実に購入したい場合には、自社ローンの審査前にしっかりと準備をおこない、販売店から「この人に貸し付けても大丈夫」と思われることが大切です。

ここでは、自社ローンで好きな車を購入する際の審査を通りやすくするコツについて、以下5点を解説します。

①収入にあった車を希望する

一般的に、年収の3分の1を超える返済額の借入は負担が大きいと評価され、販売店から貸し付け不可と判断される可能性が高まります。そのため、自身の収入に見合った車を選ぶことが大切です。

なお、車を選択する際には1台に絞らず、いくつかの候補を選定しておくと良いでしょう。複数の車を選定しておくことで、希望の1台の審査が通らなかった場合の保険をかけておけます。

②好きな車にあわせた頭金を用意する

販売店は自社ローンの審査をおこなう際に、「契約者が支払いできるのか」を重視しています。そのため、頭金を用意して返済額を少なくすれば、自社ローンの審査を通る可能性が高まります。

なお、用意すべき頭金は販売店や車種、自身の状況によっても異なります。事前に販売店のスタッフに確認しておき、準備しておくと安心です。

③保証人を見つける

自社ローンでは保証人が不要なものが多く、審査基準もその点を踏まえて設定されています。ただ、保証人を用意しておけば、販売店としては貸し倒れリスクが抑えられるため、自社ローンの審査を通しやすくなります。

なお、保証人を用意する際には、口頭で承諾を得るだけでなく、必要書類を事前に共有しておくと審査手続きがスムーズです。また、連帯保証の重さを十分説明し、責任範囲を理解してもらうことで、契約後のトラブルを防止できます。

④嘘をつかずに申し込みをする

自社ローンにおいても虚偽申告が発覚すれば、直ちに契約解除となり、系列店や提携店にその情報が共有されてしまい、自社ローンでの借入が困難になるおそれがあります。このような事態を避けるために、虚偽の情報で申告しないようにしましょう。

何かしらの情報を確認された際には、口頭だけでなく、収入証明書や確定申告書などの書類を用意し、客観的に見てその情報がわかる状態にしておくのがおすすめです。また、情報が曖昧な場合には、その場で回答せず、しっかりと確認してから伝えるようにしてください。

⑤ほかのローンを完済しておく

自社ローンの審査ではクレジットカードやローンの利用状況を確認するケースがあります。

もし、借入総額が大きい場合、返済比率の高さから審査を落とすリスクが高まります。一方、カードローンやリボ払いをあらかじめ整理しておけば、返済比率が低くなるため、自社ローンの審査に通る可能性が高まるでしょう。

【5ステップ】自社ローンで好きな車を購入する流れ

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自社ローンは審査や手続きにあまり時間がかからず、販売店によっては最短即日で納車できるケースがあります。

ただ、必要な書類の不足や手続き内容の不備があった場合には、予定よりも手続きが遅れてしまうこともあるでしょう。自社ローンの手続きをスムーズに終えるためにも、自社ローンに必要な手続きの内容や準備すべき書類などをあらかじめ把握しておきましょう。

ここでは、自社ローンで好きな車を購入する流れを、以下の5ステップで解説します。

STEP
希望の車を複数ピックアップする

まずは、購入したい車の選定をおこないます。

車の装備や燃費、維持費まで比較し、“譲れない条件”と“妥協できる条件”をリスト化しておくと判断基準が明確になるでしょう。加えて、リセールバリューや保険料の目安も調べておくと、将来の買い替えや売却時に後悔してしまうリスクを抑えられます。

なお、車の選定の際には1台だけでなく、複数の候補を選んでおくのがおすすめです。万が一、希望の車で自社ローンの審査が落ちても、別の車でチャレンジできることもあるためです。

STEP
複数の販売店を比較し、好きな車の在庫を探す

希望の車が決まれば、次に販売店の選定です。

販売店は自社ローンの有無だけでなく、取扱いの車種やサービス内容、保証の有無も異なります。そのため、複数の販売店を比較したうえでの検討が必要です。

販売店によってはオンラインで見積書をもらえるものもあります。比較の際にはオンラインのサービスを利用して、多くの情報を集めるようにしましょう。

STEP
好きな車を取り扱う販売店へ申し込みをする

販売店が決まれば、その販売店の申し込みをおこないます。

申し込みはフォームの入力や電話での連絡など、販売店によって申込方法は指定されています。店舗で直接手続きをおこなう場合でも事前の予約が必要な店舗もあるため、その点には注意が必要です。

申し込みの際には誤った情報が入力・記入されていないか入念にチェックすることが大切です。もし、誤りがあれば、手続きの不備とみなされ、審査に不利に働いたり、手続きが遅れたりといった問題が生じてしまいます。

STEP
自社ローンの審査がおこなわれる

手続きが完了すれば、自社ローンの審査が開始されます。基本的には結果が出るまでは待つしかありません。

ただ、場合によっては審査中は追加書類を求められることがあるため、連絡に即時対応できるようにしておかなければなりません。

なお、審査は最短で即日で結果が出る販売店も多いため、スピード感を求める場合にはそのような販売店で申し込みをしておくと良いでしょう。

STEP
納車される

手続きが完了すれば、納車されます。

納車時には車両状態を再確認し、エンジン音や足回りの異音チェックも同席すると安心でしょう。また、名義変更手続きや自動車税の月割計算など、契約締結時に追加費用が発生する項目を確認しておくと、予算オーバーを防げます。

自社ローンで好きな車を購入する際の注意点

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自社ローンは審査の通りやすいことから、多くの方が利用しています。

しかし、自社ローンを利用するにあたって、通常のカーローンと比べて制約がかけられることが多くあります。この制約は場合によっては、大きなデメリットにもなり得るため、あらかじめ知っておかないとトラブルになりかねません。

自社ローンを利用したことによって後悔しないためにも、車を購入する前に注意点を理解しておきましょう。

最後に、自社ローンで好きな車を購入する際の注意点について、以下4点を解説します。

①車が見つからない可能性がある

車の中古市場は流動性が高く、昨日まであった在庫が今日には売れていることもめずらしくありません。事前に確認せずに申し込みをおこなってしまうと、渋々別の車を選ばないといけなくなる可能性があります。

このような事態を避けるためにも、申込前には必ず公式サイトで在庫状況を確認しておきましょう。

なお、登録前在庫を抱えるサブディーラーへ直接問い合わせることで掘り出し物に出会えるケースもあります。車が見つからない可能性も踏まえて、幅広い選択肢を持っておくことも大切です。

②時間がかかる可能性がある

輸入車や希少車を希望していれば、探すだけでも数か月かかる場合があります。また、自社ローンの手続きや審査でも時間がかかってしまうケースもあるでしょう。

このような点を踏まえて、納期に余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

もし、スピード感を重視するのであれば、希望する車の幅を広げたり、事前に頭金や保証人を用意しておいたりといった対策が可能です。在庫確認や手続きにかかる時間を短縮することで、即日での納車が実現できます。

③完済するまで名義は自分にならない

自社ローンは完済されるまで、車の所有権を販売店が有している契約になっていることが多い傾向にあります。そのため、返済が遅れてしまった場合には、遠隔でのエンジン停止といった事態になりかねません。

この点はトラブルになりやすい注意点であるため、自社ローンを利用する際には必ずおさえておきましょう。

④返済が滞れば回収される可能性がある

元々、自社ローンでは完済までの所有権が販売店に帰属するように契約で組まれており、販売店は資金回収のために強制執行をおこなえます。強制執行をされてしまうと、車が使えなくなってしまうため注意が必要です。

万が一、返済が厳しくなった際には、あらかじめ販売店へ相談することが大切です。販売店によっては、猶予措置や分納への変更を提案してもらえる場合があります。放置せず誠実に対応することが、車両回収を避ける近道です。

自社ローンで好きな車を購入するときは計画的に準備を進めよう

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本記事では、自社ローンで好きな車を買えるのかについて、審査を通りやすくするコツや実際の流れを交えて解説しました。

自社ローンは銀行やディーラーのローン審査に不安がある方でも、好きな車を手に入れられる有力な選択肢です。ただし、どの販売店でも希望する車種を扱っているわけではなく、在庫やローン条件は店舗ごとに大きく異なります。

そのため、申し込みをする前に「本当に欲しい車があるか」や「頭金・金利・保証人の要件は適正か」を必ず確認してください。加えて、月々の返済額だけでなく、保険料や燃料費、メンテナンス代などのランニングコストを合算し、家計に無理がないか試算することが欠かせません。

事前に複数店の見積もりを比較し、条件交渉に備えると失敗リスクを最小化できます。計画性と情報収集を徹底すれば、自社ローンでも後悔なく理想の1台と長く付き合えるでしょう。

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