大手中古車販売のガリバーを運営するIDOMは、信販会社や銀行を通さず車を購入できる自社ローンサービスの「じしゃロン」を展開しています。しかし、「ガリバーの自社ローンはやばい」という評判を目にすることがあり、利用したいけれど不安を感じている方も少なくありません。
実際、ガリバーが提供する自社ローンは、最短即日審査や金利がかからないなどのメリットがあり、やばいといわれるようなサービスではありません。一方で、利用時の注意点もあり、理解していない状態で利用すると総支払額が想定より高くなるといったリスクがあります。
このような事態を避けるためにも、契約する前にガリバーの自社ローンを安全に活用するためのポイントを把握することが大切です。
本記事では、ガリバーの自社ローンについて、活用するメリットや向いている人を交えて解説します。
【結論】ガリバーの自社ローンは「やばくない」!

ガリバーの自社ローンは一般的な銀行ローンや信販会社の審査に通りにくい方でも車を購入できるチャンスがあり、実際には「やばい」というほど危険なサービスではありません。
用意している車はすべて整備したうえで納車され、6か月の車両保証(有償・部分保証)が付いています。また、支払う際の金利も0%となっている点も嬉しいポイントです。
一方で、やばいといわれる背景として、金利0%の代わりに手数料が発生している点が挙げられます。また、返済が滞ると車両を回収されてしまうおそれがあります。
それぞれのメリットとデメリットの両方を理解したうえで利用することが、満足度の高い車購入につながるでしょう。
ガリバーの自社ローンがやばいといわれている8つの理由

ガリバーの自社ローンがやばいといわれる理由として、金利の代わりに手数料が発生する点や、有償オプションへの付帯が必要になる点が挙げられます。
しかし、これらはガリバーが貸し倒れリスクを防止するために設けており、契約時の取り決め通りに返済していれば、大きな影響はありません。
ただし、やばいといわれている理由を理解しなければ、想定よりも出費が増えてしまったり支払いを滞納して車を回収されるなどのトラブルにつながります。ガリバーの自社ローンを安全に活用するためにも、やばいといわれる理由を理解して、納得のうえで契約することが大切です。
ここでは、ガリバーの自社ローンが「やばい」といわれる理由を8つ解説します。
①金利はかからないが手数料などで支払額が高くなる
ガリバーの自社ローンは、金利が0%に設定されている代わりに、本体料金に手数料が加算されるため最終的な支払額が高くなる傾向にあります。
手数料の金額は店舗によって異なりますが、一般的に車両価格の10〜20%程度です。
「金利ゼロ」という言葉に安心して契約すると、トータル費用が割高になるケースも少なくありません。このような事態を避けるためには、契約前に見積もりを細かくチェックし、総支払額を比較しておくことが大切です。
②審査に落ちることもある
ガリバーの自社ローンは「過去に金融事故があっても通りやすい」といわれがちです。しかし、すべての方が無条件で契約できるわけではありません。
たとえば、極端に低い収入や不安定な雇用形態、希望する車の価格によっては、支払いリスクが大きいと判断されて審査に落ちるケースもあります。
自社ローンの審査を通すためには、収入を証明する書類をそろえたり、頭金を確保したりなどの努力が重要です。
③選べる車種が中古車となる
ガリバーの自社ローンは、中古車を対象としており、新車を購入したい方には向いていません。新車を希望している方が利用を検討した場合、「理想の車が選べない」と不満を抱く可能性があります。
中古車は車両ごとにコンディションが異なるため、試乗やメンテナンス履歴の確認をしっかりおこなわないと、後からトラブルが起きるケースもあるでしょう。
ただ、ガリバーでは整備や保証が手厚い場合も多く、契約前に車両の状態を確かめておけば、納得のいく一台を見つけることが可能です。
④返済期間が短いため月々の負担が大きくなる
ガリバーの自社ローンは、分割回数が最大48回程度に設定されるケースが多いです。銀行ローンのように、5年や10年などの長期払いは難しい傾向にあります。
返済期間が短い場合、一度の支払い額が大きくなり、月々の家計を圧迫するおそれがあるでしょう。
このような事態を避けるためには、頭金を多めに用意して借入金を抑える、高額な車を選ばないなどの工夫をすれば、負担を軽減しやすくなります。事前に返済シミュレーションをおこない、無理のないプランを考えることが大切です。
⑤ブラックリストでも審査が通る
ガリバーの自社ローンは、金融機関とは異なる審査基準が設けられており、いわゆる「ブラックリスト」状態の方でも契約できる可能性があります。ブラックリストでも通る可能性があることから、「誰でも通る」のではないかと不信感を覚える方も少なくありません。
しかし、実際は過去の信用情報よりも現在の返済能力を重視しているため、収入証明や雇用状況が安定していればブラックリストでも審査が通りやすくなっています。
ブラックリストでも必ず通るわけではなく、ガリバーが定める基準を満たしていなければ契約は認められません。
⑥有償オプションへの付帯が必要
ガリバーの自社ローンでは、車検取得や6か月保証などの有償オプションをセットで契約しなければなりません。保証をつけることで購入後のメンテナンス費用を抑えられるものの、コストが上乗せされ、最終的な支払いが増えてしまう可能性があります。
有料オプションの存在を知らずに契約した場合、「トータル費用が高い」と感じ、悪い印象を抱いてしまう方もいます。
契約前にオプションの内容や費用をしっかり説明してもらい、納得のうえで契約しましょう。
⑦利用時に5万円以上の頭金の用意が必要
ガリバーの自社ローンを契約する際は、最低5万円以上の頭金が必要です。
一方で、他社の自社ローンでは、頭金なしで契約が可能な店舗もあります。このことから、ガリバーの自社ローンでは頭金が必要な点に、納得できない方も少なくありません。
どうしても頭金を用意できない場合は、他社の自社ローンを検討する、または頭金を貯めてから申し込むなど自分にあった方法を選びましょう。
⑧車にGPSがつけられる
ガリバーの自社ローンでは、車を完済するまでの期間、本体にGPSを取り付けられます。これは、店舗側が料金の滞納をされた際の貸し倒れリスクをなくすための方法です。
自社ローンは、完済するまでは車の所有権を販売店が持つことが一般的です。そのため、支払いが滞った際は、販売店が車を回収する権利があり、GPSで車の所在を確認して、スムーズに回収します。
支払いが滞納しない場合はGPSが取り付けられていても車を回収されないため、契約前に無理のない返済を計画しましょう。
ガリバーの自社ローンを活用するメリットとは?

ガリバーの自社ローンには「やばい」といわれる要素もありますが、実際には多くのメリットがあります。ほかのローンと異なる審査方法や金利設定が、申込者にとってプラスに働く場合も多いでしょう。
「やばい」という印象のみで避けてしまうと、本来なら便利に使えたはずのチャンスを逃すかもしれません。メリットを理解したうえで、自社ローンが自分に合っているかを考えることが大切です。
ここでは、自社ローンを活用するメリットを解説します。
①信用情報にキズがあっても利用できる
ガリバーの自社ローンは、独自の審査基準を採用しているため、過去のクレジットカードの滞納やローンの延滞などがあっても、現在の支払い能力が認められれば審査に通る可能性があります。
たとえば、過去に自己破産をおこなった方でも、現在安定した収入が証明できれば、審査に通るケースがあります。
ただし、販売店に貸し倒れリスクが高いと判断された場合は、審査落ちするケースもあるため、必要書類を用意して、誠実な対応をすることが大切です。
②通常のローンと比較して審査に通りやすい
ガリバーの自社ローンにおける審査は、金融機関のローン審査に比べると緩やかといわれています。これは、ガリバーの自社ローンは信用情報機関への照会を実施せず、独自の審査基準を設けているためです。
審査時には、現在の年収や勤務状況、家族構成などをふまえ、返済が可能かを総合的に判断されます。このことから、毎月固定の収入ではない個人事業主や非正規雇用の方でも、返済ができることを証明できれば、契約できる可能性があります。
③即日で審査の結果がわかる
ガリバーの自社ローンは、信用情報の照会をおこなわず、独自の基準で審査するため、最短で当日に結果が判明します。ほかのローンでは、銀行や信販会社の審査が入るため、結果が出るまでに1〜2週間以上かかることもめずらしくありません。
車を急ぎで必要とする状況であれば、ガリバーの自社ローンを利用することで車をすぐに使用できる可能性が高いです。
④ローンの金利が0%
ガリバーの自社ローンは実際には分割払いであるため、一般的な貸金業としての金利が発生しません。通常のローンでは、年利3~8%程度の金利が発生するため、支払い回数が増えるほど、総支払額も増えていきます。
一方で、自社ローンであれば金利が0%のため、契約前に支払い総額を把握できます。ただし、自社ローンは金利の代わりに手数料や保証料などの形で別の負担がかかるケースがあります。
金利がないからといって安心せず、総支払額をもとに契約するか判断しましょう。
⑤事前に総額がわかるので返済額を把握しやすい
ガリバーの自社ローンでは、車両価格や手数料、オプション費用などが契約時に提示されるため、契約前に総支払額が明確になります。一般的なローンでは、金利が発生するため、市場金利によって支払い総額が変わるケースも少なくありません。
自社ローンでは、回数や額を相談して支払い方法を決定できるため、収支に合わせた返済プランを立てられます。
⑥信用情報に影響が出ない
一般的な銀行や信販会社のローンでは、審査やローンの内容を信用情報に登録します。一方、ガリバーの自社ローンでは信用情報機関に登録しないため、将来的にほかのローンを申し込む際に、大きな影響を受けにくいというメリットがあります。
ただし、自社ローンの支払いを滞納した場合は、車が回収される可能性があるため、無理のない返済プランを計画することは欠かせません。
ガリバーの自社ローンが向いている人

ガリバーの自社ローンは、ほかのローンに比べると審査の通りやすさや納車の早さなどの特徴から、活用が向いている人が存在します。とくに、安定した収入のない方や信用情報にキズがある方など、一般的なカーローンの審査が通りにくい人は、自社ローンを利用することで車が手に入る可能性があります。
「やばい」と聞いたからといって利用を諦めず、自分の状況が自社ローンに合っているかを判断することが大切です。
ここでは、ガリバーの自社ローンが向いている人を解説します。
①通常ローンが難しい人
ガリバーの自社ローンは、過去に銀行や信販会社の審査を通らなかった方でも、審査基準の違いにより、車を購入できる可能性があります。
たとえば、自己破産や延滞履歴が原因でローンが組めない状態でも、現在の支払い能力が確認できれば契約できるケースも少なくありません。
銀行ローンに断られた場合でも、諦めずに自社ローンに申し込むことで、契約できる可能性が高まります。
②早く車を用意したい人
急な転勤や家族の事情など、今すぐ必要というケースで頼れるのが自社ローンです。ガリバーの自社ローンは、店舗内で手続きを進められるため審査から結果までが最短即日で完了します。また、販売店で車の在庫があれば、審査が通過してすぐに納車が可能です。
一方で、銀行ローンの場合、書類の提出や審査待ちで1〜2週間かかるケースも多く、急いで車が欲しい場面では不向きになります。
自社ローンであれば、現金が手元にない方でも車が早く手に入るため、突然車が必要になった方におすすめです。
③非正規雇用・勤続年数が短いなど審査不安がある人
ガリバーの自社ローンは、アルバイトやパート、派遣社員などの非正規雇用でも申し込みやすい点が特長です。
銀行や信販会社の場合、勤続年数や雇用形態でマイナス評価をされやすく、審査に落ちてしまうケースも少なくありません。一方で、自社ローンは現在の収入状況や支払い能力が販売店の基準を満たしていれば通過率が高まります。
自分の雇用形態や収入証明の準備ができるかを考え、自社ローンを利用するか検討しましょう。
ガリバーで自社ローンを活用するための5つの手順を解説

ガリバーの自社ローンは独自の審査基準を採用しているため、一般的なローンと申し込みの流れがやや異なります。契約までのステップを把握しておかないと、必要書類をそろえきれず手戻りが発生したり、納車が遅れたりするかもしれません。
このような事態を避けるためにも、ガリバーで自社ローンを活用する際の手順を契約前に以下の表で把握しておきましょう。
- 車選び:「ガリバーの店舗やオンライン在庫から車を探し、希望に合った中古車を見つける」
- IDOM独自審査:「ガリバーが設ける基準に沿って収入や雇用形態をチェックし、支払い能力を判断」
- 通過後に成約:「審査をパスしたら正式契約に進み、必要書類や保証オプションの説明を受ける」
- 書類手続きと提出:免許証、印鑑証明書などの書類を準備して販売店に提出」
- 納車:「車の整備や登録を終えたら、納車が可能」
この手順を把握していれば、契約後の料金の増加や必要書類の準備などを忘れずに済み、納得のうえ契約が可能です。
ガリバー以外のおすすめ自社ローンサービス3選

ガリバーの自社ローンは、知名度の高さや大手ならではの安心感から多くの方に利用されています。しかし、ほかにも自社ローンを提供している販売店が多くあり、それらはガリバーとは異なる特徴を有しています。
もし、ほかの自社ローンサービスと比較せずに、ガリバーだけを見て決めてしまうと、「ほかの自社ローンのほうが条件がよかった」と後悔する可能性があるでしょう。
このような事態を避けるためにも、自社ローンを取り扱う車販売店の特徴を把握しておき、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ここでは、ガリバー以外におすすめの自社ローンサービスを3つ紹介します。
①カーエックス
カーエックスは、オンラインでの契約や手続きを重視している自社ローンサービスです。忙しくて店舗へ行く時間がない方や、遠方から申し込みたい方でも利用できます。
審査通過率は約97%と高めであり、ほかの業者で断られた方もチャレンジしてみる価値があるでしょう。
頭金0円のプランも提供されているため、契約時にまとまった金額を準備できない方にもおすすめです。
販売店名 | カーエックス |
---|---|
審査通過率 | 97.1% |
金利 | 0% |
頭金 | 0円 |
取り扱い車種 | トヨタ プリウス 日産 セレナ ホンダ N-BOX ダイハツ ムーヴほか |
対象エリア | 全国(沖縄県・離島除く) |
車検・法定整備 |
②cococar(ココカー)
cococar(ココカー)は、独自の保証プランとアフターサービスに強みを持つ自社ローン専門店です。購入した車に車両保証がつけられ、購入後の故障リスクやメンテナンス費用を軽減できます。
納車方法も柔軟に選択でき、店舗まで取りに行く時間の確保が難しい方は自宅まで陸送が可能です。
店舗に在庫があれば即日納車も可能なため、急ぎで車が必要な方にも向いています。
販売店名 | ココカー |
---|---|
審査通過率 | 97.6% |
金利 | 0% |
頭金 | 審査結果によって必要 |
取り扱い車種 | トヨタ プリウス ホンダ オデッセイ ダイハツ ムーヴ スズキ ハスラーほか |
対象エリア | 全国 |
車検・法定整備 |
③オトロン
オトロンは、多数の在庫を有しており、豊富な車種から選びたい方に向いている車販売店です。自社ローンに対応した車両のラインナップが幅広く、希望する車が明確な方におすすめです。
オトロンでは頭金0円以外にも、GPSの設置なしや、最大48回払いなどの特徴があります。審査の通過率も約95%のため、信用情報にキズがある方でも、相談しやすくなっています。
納車前にルームクリーニングや整備が徹底しておこなわれており、状態のいい車が欲しい方でも満足できるでしょう。
販売店名 | オトロン |
---|---|
審査通過率 | 95% |
金利 | 0% |
頭金 | 0円 |
取り扱い車種 | トヨタ プリウス トヨタ アクア 日産 ノート ホンダ N-BOXほか |
対象エリア | 本州、四国、九州 |
車検・法定整備 |
自社ローンを活用するなら安心できるお店を選んで利用しましょう!

本記事では、ガリバーの自社ローンはやばいのか、活用するメリットや向いている人について解説しました。
自社ローンは、一般的なローンとは異なる審査基準を採用しているため、信用情報に自信がない方にとっては心強い仕組みです。一方で、手数料が発生したり、保証オプションが義務付けられたりするなど、一般的なローンにはないデメリットもあります。
自社ローンについて申込者が理解していなければ、金額の高さや車両のGPSなどが原因で後悔してしまうかもしれません。
このような事態を避けるためにも、自社ローンの特徴を理解して、無理のない返済プランを立てることが大切です。
事前の準備を重ねることで、自社ローンへの不安を少なくでき、満足して車を手に入れられるでしょう。