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ブラックでも通る自動車ローンは本当にある?選び方と通りやすくする方法まで解説

ブラックでも通る自動車ローン

「ブラック」とは、延滞や債務整理などの金融事故が信用情報に登録され、ローンの審査で返済能力がないと判断されやすい状態を指します。基本的に借入・ローンでは、信用情報をもとに審査を実施するため、傷があると審査に影響を及ぼす可能性があります。

そのため、一度ブラックに陥ってしまうと「ローンの審査に通過できない」と考える方も一定数いるのが現状です。

確かに、信用情報に傷がある方はローンの審査に通過できないケースがあります。しかし、すべての自動車ローンで審査に通過できないというわけではありません。車を購入できる機会を逃さないためにも、自身の状況に合わせて適切な自動車ローンを選ぶことが大切です。

本記事では、信用情報に傷のある方が車購入の際に利用する自動車ローンについて、おすすめのローンや通りやすくする方法を解説します。

目次

【結論】ブラックリストでも自動車ローンの種類によっては通ることがある!

ブラックリスト 自動車ローン

自動車ローンをはじめ、借入やローンはブラックリスト(※)に載っている方だと審査に通過しにくい傾向があります。

一方で、自動車ローンにはいくつかの種類があるため、利用者の状況次第ではローンを組める可能性があります。とくに自社ローンは「現在の返済能力」を重視する傾向にあるため、信用情報に自信がない方は利用しやすいでしょう

もし、自身に適した自動車ローンを選択しなかった場合、何度も審査で断られてしまい信用情報を傷つけてしまう可能性もあります。そのため、どの自動車ローンに申し込むべきか、種類ごとの特徴もおさえたうえで検討するのがおすすめです。

(※)過去に金融事故を起こした方の信用情報が記録されている状態

【前提】自動車ローンの種類とは?

自動車ローン 種類

自動車ローンはひとつだけと考えられがちですが、実際には大きく3種類に分かれます。各ローンには特徴と強みがあり、自分の現在の雇用形態や収入状況によっては、選択したローンが向いていないことも珍しくありません。

ローンの選択によって、月々の返済負担や将来の買い替え計画にも影響する可能性があります。まず、自動車ローンの種類ごとにどのような特徴があるのかを把握し、自分に合ったローンを選択することが大切です。

ここでは、自動車ローンの種類について、以下3点を解説します。

①銀行ローン

銀行ローンは、銀行から直接融資を受ける自動車ローンのことです。ほかの自動車ローンと比較して金利が低い点が特徴であり、基本的には「1〜4%」程度で設定されています。そのため、毎月の返済負担をおさえやすい点が魅力です。

ただし、審査に時間がかかる点や審査難易度が高い点など、いくつか注意点もあるため事前におさえておくことが重要です。

とくに、延滞や債務整理などの履歴がある場合は審査が厳しい傾向があり、審査落ちの可能性が高まります。一度審査に落ちると半年ほど再申請できないことも多いため、念入りに準備をしてから申し込みましょう。

②ディーラーローン

ディーラーローンは、販売店が提携する信販会社経由で融資を受けるローンのことです。銀行ローンと似ているものの、審査完了までのスピードが速い点や店舗の中で融資まで完結する点など、ディーラーローンならではの強みもあります。

ただし、ローン返済の担保として車両が設定され、名義が完済までディーラー側に留保されることが多いため、乗り換えや下取りに制限がかかる点には注意が必要です。

販売店によっては、保証人を立てたりボーナス払いを組み合わせたりすることで、支払いを柔軟に対応してもらえるケースもあります。もし購入後の対応に不安がある場合は、事前に販売店へ確認するのがおすすめです。

③自社ローン

自社ローンはおもに中古車を購入する際に利用するローンであり、販売店が金融機関を通さず独自に提供する分割払いのことです。現在の返済能力を重視して審査するため、返済遅延や滞納などの経験者でも利用できる可能性があります。

また、ほかのローンと異なり金利が発生しない点も魅力の1つです。

なお、表面上は金利0%でも手数料が上乗せされ、実質的に総額が割高になる場合もあります。そのため、自社ローンで車の購入を考えている方は、契約内容について細かく確認したうえで利用するか判断すると良いでしょう。

ブラックリストでも自動車ローンを通りやすくする4つの方法

ブラックリスト 自動車ローン

ブラックだと審査に落ちると決めつけ、申し込みを諦める方は少なくありません。しかし実際には、自動車ローンの申込時に対策を立てることで、審査を突破できる可能性があります。

また、何も知らずに審査落ちを重ねると、申込履歴が増えて「申し込みブラック」となり信用情報が傷つきます。一度悪循環に陥ると抜け出すのは難しいため、事前に手を打ち通過率を上げてから申し込むことが大切です。

ここでは、ブラックリストでも自動車ローンを通りやすくする方法について、以下4点を解説します。

①信用情報を改善する

過去の延滞や債務整理を放置していると、「現在も返済能力がないのでは」と疑問を抱かれ、年収が高くても審査に通りにくくなります。信用情報を完全に回復するには時間がかかるものの、未払い分を完済することで現在の返済能力の高さは証明できるでしょう。

また、携帯や公共料金の滞納も評価を下げる原因になるため、細かい支払いも忘れずに済ませることが大切です。

完済情報が反映されるには1~2カ月かかる場合があり、余裕を持って対応すれば審査をスムーズに進めやすくなります。

②保証人を立てる

保証人に安定した収入があり信用情報に問題がなければ、ブラックリストに載っている方でも審査を通過しやすくなります。基本的に保証人は要求されるパターンが多いため、万が一に備えて事前に対応してくれる方を探しておくのがおすすめです。

ただし、保証人は連帯責任を負うため、返済が滞ると保証人にも請求がおよび、人間関係が悪化するリスクがあります。

できるだけリスクを最小限に抑えたい方は、保証人と合わせて頭金を用意すると審査担当の印象が良くなるでしょう。

③現在の安定した収入を提示する

自動車ローンでは、信用情報と現在の返済能力の2点を見られるのが一般的です。ブラックリストに載っている方の場合は、信用情報に傷がついているため、審査では現在の返済能力の証明に力を入れる必要があります。

実際に返済能力を証明する際は、給与明細や源泉徴収票を揃え、副業やパート収入も正確に申告すると、返済計画に説得力が増します。

また、転職直後の方であれば雇用契約書や内定通知で将来の収入を示すと好印象です。たとえブラックであっても絶対に審査に通過できないわけではないため、現在の自分を信用してもらえるよう、入念に準備してから申し込みましょう。

④ローンの金額を下げる

自動車ローンでは、借入額が大きくなるほど審査に通過する難易度が高くなります。そのため、返済能力がないと判断されやすいブラックの場合は、借入額を最小限におさえることが重要です。

また、ローンの審査に通過できる可能性を高めたいのであれば、車両価格を下げたり頭金を増やしたりするなど工夫する必要もあるでしょう。

結果的に元本が減ることで、車の購入後も無理のない範囲で安定した返済が可能になります。

ブラックリストで自動車ローンが通らなかった場合に車を手に入れる方法

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万全の対策を講じても、ブラックのままでは自動車ローンに通過できない場合があります。それでも選択肢は残っているため、審査に落ちても車が買えないと決めつけるのは早計です。

可能性を知らないまま諦めてしまうと、移動手段を確保できず仕事や生活に影響がでるおそれがあります。また、闇雲に再申込を続けると申込履歴が増え、信用情報がさらに傷つくため注意が必要です。

ここでは、ブラックリストで自動車ローンが通らなかった際に車を手に入れる方法について、以下3点を解説します。

自動車ローンが通らなかった際に車を手に入れる方法

①現金一括で払う

現金一括であれば、ローンのように審査が実施されるわけではないため、信用情報が厳しい方でも車を購入することが可能です。

また、利息が発生せず保証料も不要なため、月々の支払い管理や総費用をおさえたい方にも向いています。

ただし、まとまった資金を準備するハードルは高く、家族からの借入や予算を下げるなどの工夫が欠かせません。ローンの審査落ちを気にせず、車を最短で手に入れられるものの、貯蓄期間が必要なため、資金に余裕がある場合に選択肢として考えましょう。

②ブラックリストから抜け出してからローンを組む

自動車ローンに申し込みをする際にブラックのままだと、審査に通過しにくい傾向があります。通常、一定期間が過ぎると信用情報の記録は消えるため、ブラックリストに載っている方の場合は期間を空けて申し込むのも1つの手です

ただし、信用情報の保存期間は5〜10年程度(※)のため、ブラックリストから抜け出すのは簡単ではありません。そのため、この方法は車の購入までに時間の余裕がある方に向いているといえます。

車の購入にはまとまった資金が必要なため、信用情報が消えるまでの間に頭金を準備するのも良いでしょう。

(※)登録情報によって保存期間は異なる

③自社ローンを活用する

自社ローンは、一般的なローンとは審査の仕組みが異なります。信販系のローンは過去の借入状況まで厳しく確認するのに対し、自社ローンでは現在の返済能力を重視する傾向があります。

そのため、銀行ローンやディーラーローンを利用できなかった方でも、自社ローンであれば審査に通過できる可能性もあるでしょう。

また、同じ自社ローンという枠組みでも、販売店によって審査の基準が異なるため、購入の際は比較しながら検討するのがおすすめです。

ブラックでも自動車ローンで車が欲しい場合は自社ローンがおすすめ!

ブラック 自社ローン おすすめ

車を購入するのに自動車ローンを利用しようとしても、ブラックであればローンの審査に通過できないケースも少なくありません。ただし、ローンの種類によっては審査に通過できる可能性も残されているため、自身の状況に合わせた選択をすることが大切です。

もし、信用情報に自信がないという方は、「現在の収入状況」を重視する自社ローンを利用すると良いでしょう。販売店独自の審査基準を設けているため、現在安定した収入を得ている方であれば、審査に通過できる可能性もあります。

このように、ローンごとの特徴をおさえておかないと、車を購入できる機会を逃しかねません。もし、ブラックリストに載っている方で車を購入する際は、自社ローンという選択肢があることを忘れないようにしましょう。

ブラックの人が自社ローンを活用するメリット3選

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自社ローンは独自基準で審査がおこなわれるため、信用情報に傷がある場合でも通過できる可能性があります。しかし、自社ローンの「何が良くてブラックリストに載っている方にも向いているのか」具体的なメリットを把握している方は多くありません。

もし、自社ローンの強みを知らずに選択肢から外してしまうと、必要な車を手に入れるチャンスを逃してしまうおそれがあります。最適なローンを選ぶには、ほかのローンにはない自社ローンならではの利点を理解することが重要です。

ここでは、信用情報に傷のある方が自社ローンを活用するメリットについて、以下3点を解説します。

①信用情報に問題があっても利用ができる

自社ローンは、独自の基準をもとに審査が実行されます。審査で評価されるのは安定した収入や支払い意欲などであり、延滞や自己破産歴など信用情報に傷がある方でもローン審査に通過できる可能性があります。

ただし、現在の返済能力を十分に証明できなければ、審査には通過できません。その点はほかの自動車ローンと同様なので注意が必要です。

もし返済能力に不安がある場合は、収入証明書や源泉徴収票などを用意しておくと、担当者に好印象を与えられるでしょう。

②審査から納車までが早い

自社ローンは、販売店と直接契約するため、信販会社の審査より手続き完了までの流れが早い傾向にあります。

必要書類を素早く揃えることで、最短即日や数日で審査結果が出ることも少なくありません。時間がかかる在籍確認や信用情報機関への照会がない分、急ぎで車を手に入れたい方には大きなメリットです。

ただし、審査が早いからといって条件の確認を怠ると、後々手数料や所有権留保に関するトラブルのリスクになりかねないため、契約前には必ず納得ができるまで内容をチェックしましょう。

③現在の信用情報に影響しない

自社ローンの審査は信用情報機関に登録されないため、申し込みブラックになったり将来の住宅ローンに悪影響を与えたりするリスクが低いです。

通常のローンでは審査落ちするたびに履歴が残り、新たな契約が厳しくなる可能性があるものの、自社ローンにはその心配がありません。

ただし、利用中の返済遅延が続いたり滞納があったりすると、業界内で警戒の対象となる可能性があります。信用情報に残らないとはいえ、ローンである以上責任ある支払いを心がけましょう。

ブラックの人が自社ローンを活用する際に知っておきたい注意点とは?

ブラック 自社ローン 注意点

自社ローンは信用情報を参照しない独自審査のため、ブラックでも利用しやすいという大きな利点があります。一方で、自社ローンが適していない方もおり、利用者の状況やカーライフスタイルによっては注意点も存在します。

もし、事前に注意点をおさえずに自社ローンで契約してしまうと、総支払額が想定以上に膨らんだり、思わぬトラブルに直面したりするリスクもあるでしょう。契約後に後悔しないためには、申し込み前に注意点まで把握し、自分の収入やライフスタイルに合うかを見極めることが不可欠です。

ここでは、信用情報に傷のある方が自社ローンを活用する際に知っておきたい注意点について、以下3点を解説します。

①必ず審査が通るわけではない

自社ローンは通常のローンより通過率が高いものの、誰でも無条件で審査に通るわけではありません。ローンの審査時に返済能力が不十分と判断されると、断られることもあります。

とくに、安定収入が見込めない方や、現在も複数の借入を抱えている方の場合は審査に通過できない可能性が高いでしょう。

販売店によっては審査落ちの理由を確認できるケースがあるため、原因の確認や改善をして再挑戦を検討するのがおすすめです。

②手数料・保証料で総額が割高になる

自社ローンでは表面上金利がないものの、車両価格に手数料や保証料が含まれて総額が割高になるケースが少なくありません。そのため、見積書の諸費用内訳を確認し、不明な項目があれば納得できるまで質問することが大切です。

また、保証料が含まれていないように見えても、延長保証や故障保証など別名目で追加費用が発生する場合があり、想定以上の出費になる可能性があります。予想以上の出費は返済が長引き家計を圧迫しかねないため、契約書の確認は慎重に進めましょう。

③車の所有権が販売店にあるため完済まで自由に売却できない

自社ローンでは多くの場合、車両の所有権が販売店側に留保されるため、完済するまで自由に売却や譲渡ができません。

銀行ローンの場合は車を購入した時点で自分が所有者になれるため、その点が自社ローンとの大きな違いといえます。下取りや買い替えを考えている方にとっても、所有権が移らない期間が長いほど手続きが煩雑になりやすいため注意が必要です。

契約前に所有権留保の条件や引き揚げる基準を確認し、自身のカーライフに影響が出ないか再度チェックしておきましょう。

ブラックでも車を手に入れたい場合は自社ローンがおすすめ!

ブラック 自社ローン おすすめ

本記事では、信用情報に傷のある方が車購入の際に利用する自動車ローンについて、おすすめのローンや通りやすくする方法を解説しました。

ブラックの状態では、自動車ローン審査に通過するのは難しいものの、独自基準で審査する自社ローンなら通る可能性が残ります。また、信用情報の改善や頭金・保証人の準備など、対策次第では通過率をさらに高めることも可能です。

ただし、審査に通過できない可能性も十分にあるため、事前対策はもちろん、審査落ち後の対応策まで考えたうえで申し込むことが大切です。

ブラックで自動車ローンを利用するのであれば、このような対策をしたうえで審査に進む必要があります。

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