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債務整理完済後の車ローンはいつから通る?体験談と7つの対策を紹介

債務整理完済後 車ローン通った

債務整理の返済を終え、生活の再建に向けて車の購入を考える人は少なくありません。しかし、過去の経緯から「ローン審査には通らないだろう」とあきらめてしまったり、逆に知識がないまま申し込んで審査に落ち、状況を悪化させたりするケースも見受けられます。

もし、自身の信用情報の状態を把握しないまま申し込むと、早い段階で審査に落ちてしまう可能性が高いでしょう。

このような事態を避け、車を購入するためには、債務整理後のローン審査に関する正しい知識を身につけておくことが大切です。

本記事では、債務整理完済後に車のローンが組みにくい理由について、実際に審査に通った人の体験談や審査通過の可能性を高める対策を交えて解説します。

目次

【結論】債務整理完済後でも車のローンは通る!ただし知っておくべき条件あり

債務整理完済後 ローン 通る

債務整理を完済した後でも、車のローンを組むことは可能です。ただし、誰でも審査に通るわけではなく、いくつかの重要な条件を理解しておく必要があります。

とくに以下の条件はローンの審査の際に詳しく確認されるポイントです。

  • 信用情報
  • 現在の年収
  • 勤務状況
  • 保有している資産

多くの金融機関は、ローン審査の際に信用情報を照会します。もし、債務整理による事故情報が残っている間は審査が厳しくなります。なお、信用情報から事故情報が消えるのは完済してから5〜7年後です。

債務整理手続きが完了してすぐの状態では、事故情報が消えていないため審査が通りにくいと理解しておく必要があります。

債務整理の種類と信用情報への影響の違い

債務整理の種類

債務整理には主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの手続きがあり、どの手続きを選択したかによって、信用情報への影響が異なります。

具体的には、金融事故情報が登録される期間に違いがあり、自身の状況を正しく把握するためには、この違いを理解しておくことが重要です。

以下の表は、各債務整理を手続きした後に、信用情報に事故情報として登録される目安の期間です。

スクロールできます
債務整理の種類特徴事故情報が登録される期間の目安
任意整理JICC約5年※CICは事実自体が登録されない※KSCは銀行ローンが対象の場合に登録
個人再生JICC、KSC約5年(JICC)約7年(KSC)
自己破産JICC、CIC、KSC約5年(CIC・JICC)約7年(KSC)

【体験談】実際に債務整理完済後でも車ローンが通った人の事例

体験談

厳しい債務整理後のローン審査ですが、実際に審査を通過し、無事に車を手に入れた人も存在します。どのような状況でローンに通ったのか、具体的な事例を知ることは、自身の未来を考えるうえで大きな希望となるでしょう。

ここでは、債務整理を完済した後に、車のローン審査に通った人の体験談を紹介します。

任意整理前に3ヵ月以上の滞納なしでローンに通った

「3ヵ月以上の滞納をせず、CICに異動がついていなかったため、5年で事故情報が消えたらしい。その結果、完済から2ヵ月後くらいにローン審査に通りました」

参考:Yahoo知恵袋「任意整理、完済したばかりで車のローン通った人」

こちらは、任意整理をおこなう前に3ヵ月を超える延滞を起こさなかった結果、CICなどの信用情報機関に異動として記録されずに済んだケースです。

完済を迎えた時点で深刻な事故情報がつかなかったため、その後の車ローン審査にも大きく影響しなかったと考えられます。

任意整理後5年経たずにローンに通った

「任意整理後の完済から2年半程度で、車のオートローンに通りました。ダメ元で申し込んだのに通過していたので驚いています。任意整理は2年半で完済しました」

参考:Yahoo知恵袋「任意整理後5年経たずに、車のオートローンに通りました」

ある事例では、任意整理から2年半程度で完済した後、あまり期間を空けずに車ローンの申請をおこなったにもかかわらず審査を通過できたようです。

独身で年収がおよそ450万円、勤続年数4年といった安定した属性が高く評価されたと考えられます。

債務整理後2ヵ月後にローンで車を購入

「債務整理の手続きから2ヵ月ほどで車のローンに通りました。債務整理後はローンに通らないと聞いていたので意外でした」

参考:Yahoo知恵袋「債務整理をおこなった後にローンは通らないと聞いた」

手続き完了後、わずか2ヵ月で車のローンを組めた事例も報告されています。

信用情報に事故情報が登録されるタイミングと申込時期が重ならず、ネガティブな記録が反映されなかった可能性があるようです。

ただし、このような短期間で審査に通る例は珍しく、さまざまな条件やタイミングが偶然重なった結果ともいえます。

車のローン審査通過の可能性を高める7つの対策

審査通過の可能性を高める対策

車のローン審査は、ただ運を天に任せるものではなく、適切な準備と対策を講じることで、通過の可能性を自ら高めることが可能です。とくに債務整理を経験された人は、過去の経緯があるからこそ、より慎重かつ戦略的に審査へ臨むことが求められます。

ここでは、ローン審査でプラスに評価してもらいやすい7つの対策を解説します。

①自分の信用情報を開示して現在の情報を確認する

ローンを申し込む前に、まずは信用情報機関へ自身の情報の開示請求をおこないましょう。これで債務整理に関する金融事故の情報や、その他の延滞履歴が現在も登録されているかどうかを正確に確認できます。

もし信用情報に問題となる記録が残っている場合は、その情報が削除されるまで待つという判断

可能です。自身の現状を客観的に把握することは、審査落ちのリスクを避け、無駄な申し込みを防ぐための第一歩となります。

②頭金をできるかぎり多く用意する

頭金をできるかぎり多く準備することは、ローン審査において有効な対策です。自己資金を多く入れることで借入希望額が減り、審査が通りやすくなります。

一般的には、購入したい車両本体価格の2割から3割程度の頭金を用意できると、審査に通りやすくなる傾向があります。また、頭金を多く支払うことは、審査に有利になるだけでなく、月々の返済額を抑えられるところもメリットです。

③保証人を検討する

返済能力に少しでも不安がある場合は、信頼できる保証人を立てることを検討しましょう。

安定した収入のある保証人がいることで、金融機関は申込者に対する信用度を高め、安心して融資を実行しやすくなります。

とくに、社会人になったばかりの人など、個人の信用実績がまだ少ない場合には、保証人の存在が大きな助けとなることがあります。

ただし、保証人の信用情報や収入も審査の対象となるため、依頼する際には事前に事情を説明し、理解を得ておくことが必要です。

④借入希望額を現実的な範囲に抑える

自身の年収や、他に返済中のローンがないかなどを考慮し、無理のない範囲で借入希望額を設定することが大切です。年収に対して借入額が過大であると判断された場合、返済能力を疑われ、審査の通過が難しくなります。

もし希望する車種の価格が高い場合は、車のランクやグレードを見直すことで、借入額を現実的な範囲に調整しやすくなるでしょう。

一般的に、年間の総返済額が年収に占める割合は、25%から35%程度に収めるのが望ましいとされています。

⑤審査が比較的柔軟なローンを選ぶ

ローンといっても、提供する金融機関によって審査の基準は異なります。一般的に、銀行が提供するマイカーローンは金利が低い一方で、審査が厳しい傾向にあります。

それに対して、自動車ディーラーが提携する信販会社のローンや、中古車販売店などが独自に提供する「自社ローン」は、審査基準が比較的柔軟であるのが特徴です。

これらのローンは金利がやや高めに設定されることもありますが、過去に金融事故の経験がある場合でも、現在の返済能力を重視して審査してくれる可能性があります。

⑥完済後の良好なクレジットヒストリーを作る

債務整理に関する事故情報が信用情報から消えた後は、積極的に良好な信用情報の実績(クレジットヒストリー)を築いていくことが重要です。たとえば、携帯電話の本体を分割払いで購入し、遅延なく完済することも、良好なクレジットヒストリーとなります。

また、新たにクレジットカードを作成できた場合には、少額のショッピングで利用し、期日通りに支払い続けることも有効です。

こうした健全な金融取引の実績を積み重ねることで、金融機関からの信用が回復し、将来のローン審査でプラスの評価を受けやすくなります

⑦申し込みは1社ずつ慎重におこなう

短期間のうちに複数のローン会社へ次々と申し込むことは、避けるべき行動です。ローンを申し込んだ履歴は信用情報機関に一定期間記録されるため、立て続けに申し込むと「申し込みブラック」と呼ばれる状態に陥る可能性があります。

金融機関は、この状況を「相当お金に困っているのではないか」と判断し、審査に極めて不利に働くことがあります。

申し込み前には各社の条件を十分に比較検討し、最も可能性が高いと思われる1社に絞って、慎重に手続きを進めましょう。

もし車のローン審査に通らなかったときの方法

審査 通らなかったとき 方法

万が一、現時点で車のローン審査に通らなかったとしても、車をあきらめる必要はありません。審査に落ちてしまった直後は落胆するかもしれませんが、ローン以外の選択肢がいくつか存在します。

また、時間を置くことで状況が変わり、再びローンに挑戦できる可能性も十分にあります。大切なのは「落ちた=完全に道が閉ざされた」と考えず、今の状況に合った代替策を見極めて将来の可能性を広げることです。

ここでは、ローン審査以外の具体的な代替手段3つ紹介します。

①家族名義でローンを組む

自分の名義でローンを組むのが難しい場合、家族の信用を活用して車を手に入れる方法があります。返済そのものは本人がおこなうとしても、申込者の名義が家族であれば金融機関の審査対象は家族側の信用情報です。そのため、ローン審査に通る可能性は高まります。

ただし、法律上、ローンの返済義務を負うのは名義人である家族です。単に名前を借りるだけの「名義貸し」は違法行為にあたるため、契約の際は正しい手続きを踏むことが大切です。

②自社ローン専門の中古車販売店を利用する

ディーラーではなく、自社ローン専門の中古車販売店に目を向ける選択もあります。

自社ローンとは、信販会社などを介さず、中古車販売店が独自に提供している分割払いの仕組みです。独自審査のため信用情報を重視しないケースがあり、過去に債務整理を経験した人でも審査が通る可能性が高いです。

ただし、金利の代わりに手数料が上乗せされるなど、一般的なローンとは条件が異なる場合があるため、契約内容はよく確認する必要があります。

③中古車の一括購入を検討する

もし手元にまとまった資金の余裕があれば、ローンを利用せず、現金一括で車を購入することも有効な選択肢です。

現金での購入であれば、ローン審査そのものが不要なため、信用情報の状態を気にする必要は一切ありません。新車に比べて価格が手頃な中古車であれば、一括で購入できる可能性も高まるでしょう。

ただし、車は購入費用だけでなく、税金や保険料、メンテナンス費用といった維持費もかかります。今後の出費も考慮して、無理のない範囲の車を選ぶことが大切です。

債務整理完済後にやってはいけないこと

債務整理完済後 やってはいけないこと

「一日でも早く車が欲しい」とあせる気持ちは、時として状況をさらに悪化させる行動につながる危険性があるので注意しましょう。

債務整理を乗り越え、これから新たな信用を築いていく大切な時期だからこそ、避けるべき行動が存在します。これらの行動は、将来のローン審査に深刻な悪影響を与えたり、法的なトラブルに巻き込まれたりするおそれがあるため、事前に対策方法を理解しておくことが大切です。

ここでは、債務整理完済後にやってはいけないことを3つ解説します。

①「絶対通る」といった甘い言葉に惑わされない

インターネットの広告などで、「審査なし」「ブラックでも絶対通る」といった甘い言葉を見かけたら注意しましょう。

こうした言葉で勧誘してくる業者は、法外な手数料を請求する悪質な業者や、反社会的な組織がかかわる「闇金」であるリスクが高いです。安易に話に乗らず、少しでも怪しいと感じたらかかわらないように、慎重に判断することが大切です。

②虚偽の申告でローン審査を申し込む

ローン審査に通りたい一心で、年収を実際より多く見せかけたり、勤務先や勤続年数を偽って申告したりすることは、絶対にしてはいけません。これらの嘘は、審査の過程でほぼ間違いなく発覚します。

虚偽の申告が明らかになれば、審査に落ちるだけでなく、信用情報機関に嘘をついたことを記録され、今後のあらゆる審査に悪影響を及ぼすおそれもあります。

申告の際に嘘をつくことはリスクが高く、今後の信用情報にも影響を与えるため必ず正確な情報で申し込むようにしましょう。

③闇金には絶対に手を出さない

もし、正規の金融機関の審査にすべて落ちてしまったとしても、決して「闇金」からお金を借りてはいけません。闇金は、法律で定められた上限をはるかに超える法外な金利を請求し、一度手を出してしまうと返済地獄に陥ります

また、返済が滞れば、脅迫的な電話や職場への嫌がらせといった、違法で悪質な取り立て行為に遭う可能性もあります。お金に困った場合は、必ず信頼できる金融機関や、弁護士・司法書士などの専門家に相談するようにしてください。

未来のカーライフに向けて、今できることから始めよう

未来のカーライフ

本記事では、債務整理完済後に車のローンが組みにくい理由について、実際に審査に通った人の体験談や審査通過の可能性を高める対策を交えて解説しました。

債務整理を経験したからといって、今後のカーライフを完全にあきらめる必要はありません。審査が厳しくなることは事実ですが、今回解説したように、ローン審査に通るための対策や、ローン以外の方法も存在します

とくに「なぜ車が必要なのか」を再確認し、予算や返済計画を現実的に見直す過程が審査を有利にする重要なポイントです。あせって複数のローンに申し込むよりも、1社ずつ落ち着いてチャレンジするほうが結果的に成功率を高めます。

まずは信用情報を確認してみる、頭金を貯め始めるなど、今できることから一歩ずつ行動してみてください。

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